まだ若いですよぉ

高度経済成長もバブル経済も流行であり、廃れた。
裏切ることがないと思われていた『大きいもの』への信頼は失われた。

再び、『自分』という存在を持て余し始める。
折しも、現在の彼らは【定年】という時間も金も持て余す。 そう、若かったころのように時間がある。 加えて、金もある。 人間、暇になるとろくなことを考えない。 世間も『アンチエイジング』などと知ったような横文字で「あなたは、まだ若いですよぉ」などと言うから始末が悪い。 彼らに残っている充実したもの。 それは、学生運動の日々だ。
時代の最先端を行き、周囲からも好意的にみられていた。 ―若いころの栄光を再び。 そんな老人に対して、私たちは冷笑する。 時代は進む。 世界も人々も状況も昭和ではない。 今さら、昭和の栄光を持ち出されたところで今の生活は成り立たないを知っている。 過去にしがみつく老人ほど情けないものはない。私は文字が物凄く下手だ。 小学生のころは先生によく叱られていた。 今でも、自分の字の下手さに萎えることさえある。 そんな中で高校時代にワープロを父からもらったのはうれしかった。 (父の会社のお下がり)