無用の長物

90年代から、皇室に密着したのは朝日新聞だが、戦後民主主義の朝日が、皇室を国民や家庭のモデルとし肯定的に論じたのも必然であり、皇室側も朝日新聞には親和的な態度を見せたのも必然であったといえよう。

昨日発表の陵墓も、天皇は土葬をやめて焼却を望み、皇后と同じ墓に入りたいと述べている。

皇后はさすがに同じ墓穴は畏れおおいとして、同じ敷地内に並べて庶民風な墓にするとのこと。
こうした国民に負担をかけない、国民に近いというコンセプトこそが、実は皇室を生き延びさせる確実な戦略なのだ。
天皇はそのことをよく解っている。何しろ、イギリス王室のように私有財産をもたず、国民の税金で生きている皇室は、すでに無用の長物と化しているのだから、国民のモデルと祈祷者でなければ敬愛はなくなる。

天皇が山本を心配している、というメッセージは、自分への手紙ごときで接見禁止をした愚策国会と、山本太郎の原発憂慮に共感を示す天皇の心情なのであろう。

でなければ、このようなメッセージをわざわざ宮内庁が発表しない。
天皇を政治利用したといわれた本人を気遣うことは、天皇にも危険なことであるはずだ。にもかかわらずこのメッセージが出されたことの最大の意味は、
山本叩きをした国民や国会議員の愚劣さを最大限牽制したということだ。